私が母より娘を選んだ日③

それから私は旦那から寝室へ連れて行かれ、ベッドに寝かされた。娘の胎動が激しかった。


旦那と祖父と母は、リビングで話をしていた。途中から職員の方に電話を繋ぎ、次の日の昼に祖父、母、職員の方で今後の返済スケジュールについて話し合うことが決まった。


母は私名義で作った借金を自分で完済すると念書を書いた。


旦那は、私が強く希望しない限り、私と娘を母に会わせるつもりはないと言った。私は母と二度と会うことはないだろうな、と思った。


母は最後まで、「家族が困っているときはみんなで支え合うものだ。ふたばが病気をしたときは入院代だって払ってやったのに!」


と主張していた。


「お前は子供の入院代を肩代わりしたつもりでいるのか!ふたばが入院したのはいつの話だ?あとその入院代は俺が払った!!!」


祖父が一括した。旦那が吹き出した。


初めてお姫様になれなかった母はとぼとぼと帰って行った。

そして母は次の日の話し合いをエスケープし、警察へ駆け込んだ。